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第7回定時株主総会のお礼

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当社は、2023年2月24日に、第7回定時株主総会を開催いたしました。

本総会におきましては、新型コロナウィルスの感染防止対策を徹底し、事前の議決権行使書ご利用のお願いや、議事の短縮などの対応をさせていただきました。株主の皆様におかれましては、これらの対策に多大なるご協力をいただき、誠にありがとうございました。

本総会の目的事項である報告事項についてはご出席された株主の皆様に滞りなくご報告し、決議事項については5議案とも原案どおりご承認いただきました。 株主の皆様には、別途決議ご通知をお送りいたします。

<決議事項>
第1号議案 剰余金処分の件 : 1株につき6.00円にて承認可決されました。
第2号議案 定款一部変更の件 :
・資本政策、配当政策の機動的な遂行を可能にするため、また定時株主総会が開催できない不測の事態に備え、剰余金の配当等を取締役会決議により行うことができるよう、所要の定款変更につき、承認可決されました。
・会社法の改正に伴い、株主総会資料の電子提供制度が導入されたことに伴う、所要の定款変更につき、承認可決されました。
第3号議案 取締役(監査等委員である取締役を除く。)2名選任の件 : 武川義浩、木下洋の2名が選任されました。
第4号議案 監査等委員である取締役3名選任の件 : 永谷孝俊、望月篤、藤江勇佑の3名が選任されました。
第5号議案 補欠の監査等委員である取締役1名選任の件 : 塚本浩二が選任されました。

当日はご出席の株主様から、ご質問やご意見をいただき、下記のとおり回答申し上げました。なお、内容につきましては、ご理解いただきやすいよう項目ごとに集約のうえ加筆・修正しております。
<当日の質疑応答>
Q1:当社の価格交渉力はどのくらいあるのかお聞かせください。
A1:通常の価格交渉を年に1回、お客様との間で行っております。しかしながら、お客様のご事情はまちまちですので、それを踏まえたうえで、各社ごとに単価交渉を行っているところでございます。また、受託業務に関しましては、人月当たりの単価を上げていくという方針をとっております。

Q2:半導体周りの当社の競争力の源泉を教えてください。また、今後の展望を教えてください。
A2:半導体関連事業に関しましては、主に工場内で使用する生産管理システム等の開発、及び保守・運用の一連の流れの業務を請け負っております。当社が長年にわたって培ってきた分野でもあり、他社には簡単に真似できない競争力の源泉であります。
今後の展望としましては、昨年開設した熊本事業所において、九州地区のソニーグループの工場を皮切りに、来年から稼働するTSMCの熊本工場などの業務を当社で受注できればと思っております。

Q3:配当金の増額は今後の方針として検討されているのか教えてください。
A3:当社はグロース市場におりますので、将来の成長が見込まれる分野における新しい技術獲得のための投資を通じて企業価値の向上をさせること念頭に置いております。当社はまだまだ成長の過程ですので、今後の成長のための投資を優先していくという方針のもと、当面は配当性向10%程度で実施していくことを考えております。

Q4:エンジニアの採用環境について教えてください。また、前期の採用目標が未達だった要因と今後の対策を教えてください。
A4:前期は、特にソリューションカテゴリーの採用が未達に終わりました。現在IT業界は、技術者不足であります。この一つの要因が、新型コロナウィルス感染症が若干緩和してきていることもあり、大手企業が技術者の採用数をかなり増やしてきた影響が出たことが目標達成に至らなかった要因だと思っています。
また、中途採用に関してですが、当社のニーズに合った技術者の応募が少なく、当社で利用しているエージェントにも技術者がなかなかいない状況でした。そういったことを踏まえて、当社は今年からは、新卒を多く採用していこうと考えており、人材開発室を新設し、一括して採用を進め、そこから2~3年かけてしっかりと教育を実施して人材の確保につなげたいと思っております。

Q5:現在の半導体業界の動向をどう見ているか教えてください。また、当社の業績は半導体業界の波を受けるのかを教えてください。
A5:半導体業界には好不調の波がありますが、当社の売上のうち、半導体関連の売上は30%強でございます。のこり70%ほどは他の業界の売上ですので、それほど影響はないと考えております。
また、その30%強の半導体関連売上につきましては、当社が行っている大型工場向けのシステム開発は中期的なプロジェクトで、開発後は運用・保守業務もございます。そうなりますと短期的な半導体業界の波の影響はそこまで大きくはないと考えております。ただ、お客様の業績次第では、多少の人員削減やコスト協力要請などの話が出てくるかとは思いますが、重大な影響が生じる状況ではないと考えております。

ご質問いただきましてありがとうございました。


新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、今回も時間短縮での開催となってしまい、株主の皆様にはご不便をおかけいたしましたが、コロナウィルス感染症も収束してまいりましたので徐々に感染防止対策も緩和し、次回はより多くの株主の皆さまとお会いできることを期待しております。 役職員一同社業の発展に邁進する所存でございますので、引き続きのご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2023年2月24日
ティアンドエス株式会社
代表取締役執行役員社長
武川 義浩